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残歌

by 葬火

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1.
01:00
2.
04:53
光に焼かれた爛れた瞳 闇に描くは白痴の夢 安寧を求め伸ばしたその手 掴み得たのは孤独と絶望 生を与えられ 名を与えられ 放り出されたこの世は地獄 人で在ろうと抗う程に 人を離れた化け物と化す 生きる意味も分からないまま 古い記憶の欠片、抱き締め 歌い明かして さあ、眠りましょう 刹那に咲き散る狂乱の中 踏み荒らされない忘却の中 吹雪く現世に身体は凍え 夢を火に焚べ、尚、生に縋る 夢の遺灰を懐中に抱き 虚な生を暗き瞳で歩む 零れる言葉は 唯、死を願い 躊躇い傷の増えて行くばかり 人で在ろうと抗う故に 人の血に塗れた化け物と化す 死に行く意味も分からないまま 昏い貴方の残影の手を取って 踊り明かして さあ、眠りましょう 白い花束を手に 生に別れを告げて さあ、眠りましょう 刹那に咲き散る狂乱の中 踏み荒らされない忘却の中
3.
05:00
祈りの言葉も知らないまま 揺らり、揺らりと浮世に揺られ 籠の底から赤子が泣いている 死産の救いを掴み損ねては 苦痛の海に生きるを嘆く 祈りを捧げる神の名も知らず 生きる意味の一つ見出せず 暗き瞳をした人々の語る 幸福の虚像に唯しがみ付く 握り続けた泥人形を見、 己が信仰を失い叫ぶ 「嗚呼、もう一度この目を潰しておくれ」 抉り出されたこの両眼が -それでも盲になれないまま 縫い合わされたこの両手が -それでも虚像を握れぬまま 生き続けようと抗う傷の 数え切れぬその全てが 己の歪を証立てる 紅く染まり行く 悲しみの中で 神を語りて、生命を騙り 幸を語りて、生命を騙る 我を騙りて、生き存えては 苦痛の海に唯溺れて行く 抱え続けた虚しさに耐えかね 己が生命を省み叫ぶ 「嗚呼、生まれて来るべきではなかった」 刻み込んだこの両腕を 穢れた血が温もりと這う それでも孤独は癒えないまま 流れたその血も冷たく乾き 死を望もうと叶わぬ傷の 数え切れぬその全てが 己の歪を証立てる 切り落としたはずの両耳に 赤子が泣き叫ぶのが聞こえる 抉り出したはずの両目に 泥に塗れた神の姿が焼き付いている 縫い合わせた両手は 祈りの形で固定され 刻み込んだ両腕に 聖句が血で浮かび上がる 否定したはずの価値観に 捨てたはずの信仰に 頼らざるを得ない己の弱さが 心を蝕んでいく 息を止めて 一つ一つ思考を殺す 昏い眼窩の中に 澱んだ夢を描き出す 刃物をその手に喉を裂け 溢れ出る血とこの世を呪い 死に損ないの赤子を殺せ 祈り続けた両手を潰し 徒たる生命にその血を注げ 神を唾棄して、人間を唾棄して、 穢れた祈りを呪いと捧ぐ 紅く染まり行く 紅く染まり行く 夢から醒めて行く 夢から醒めて行く
4.
04:54
生誕という破局に 唯一与えられた自由 死の時の選択 存在の軽さに耐え切れず 崩れ落ちて行く肉体 存在の重みに耐え切れず 腐り堕ちて行く精神 在るという事の煩わしさが 思考するという事の愚かしさが ただ、苦痛となって精神を蝕んで行く 際限のない責苦のように 使い古された嘆きの言葉 使い古された死の方法 手垢に塗れた苦しみに 己の存在の卑小さを知る 為す術も無く 救いを求めて伸ばしたその手は 虚しく空を掻くばかりで 今や絶望も満足に掴む事が出来ない 孤独にさえも見捨てられて 潰された両手は 祈りの形も取れず 抉り出された眼球は 悪夢だけを焼き付ける 切り落とした両耳に 偽善者達の声が反響する 生きているだけで素晴らしいと そんな欺瞞の下に まだ生きなければならないのですか? 悲しみに流したその涙が 絶望を叫んだその言葉が 憎悪を激らせたその瞳が 幸福を求めたその心が 崩れ堕ちて 生も死も愛も憎しみも 全てが過剰に評価されて来た 軽蔑する価値さえない 生命の堆積の中で 言葉の檻の中では 世界を呪うことさえ満足に出来ず 肉体の檻の中では 世界を拒むことさえ満足に出来ず 精神の檻の中では 価値のない苦悶と呪詛の螺旋から 嗚呼、逃れることが出来ない 死を 選び取れ 与えられた 唯一の自由を

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-死に損なった貴方達へ-

残歌(zanka) is 1st EP of 葬火(okuribi)

credits

released April 5, 2023

written, recorded, mixed, mastered, cover art by 裂

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葬火 Japan

言葉の檻の中では、世界を呪うことさえ満足に出来ない。

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